3月園長便り より

先日、聖堂で子どもたちに教会の十字架のお話しをしました。十字架は、「イエス様がみんなの心の中にある悪いところを綺麗にするために、苦しんで亡くなってしまった姿」でも「神様の特別な力でイエス様は復活して、いつもみんなの事を応援して助けてくれる」「十字架は神様・イエス様がいつもみんなの事を守ってくれている印だよ」という事をごくごく簡単に話しました。

その後に外遊びをしている時、あるAグループ女の子が「さっきの十字架のお話しね、私知ってる!!絵本にかいてあったもん!」と嬉しそうに話してくれました。そう、イエス様の十字架の死と復活の話は絵本で絵本コーナーにいつもおいてありました。その後、その子は他のお友達と「あ、ここにも十字架、ここにも!」と園内にある十字架を探して遊んでいました。私はその姿を見て嬉しくなったのと同時に、子どもに伝えたい事を子どもが気づいて自分のタイミングで自分で身につけていくように、環境を用意しておくことは大切だな!と改めて感じました。

十字架の話を知識として知ることはさておき、幼稚園ではモンテッソーリ教育や縦割りクラスを通して、どの子も尊重され、それぞれのペースで自分で選んで活動することを大切にし、どんな子もそのクラスの子として受け入れ認め合い受け入れ合う環境を大切にしてきました。それは自分が認められ受け入れられ愛されている事を感じて、同じように他人を認め受け入れ愛していくことの幸せを体験していく為です。子どもたちには、幼稚園で過ごしたなかで、楽しんで取り組んだお仕事やいろいろな活動・体験をとおして、自分が成長していくこと・良い人間だと受け入れられていること、愛されている事を感じてもらいたいと願っています。子どもたちの心と体の中に、この環境に込めた願いが少しでも根付き、それぞれが大きく成長していく中で、いつかそれが芽吹いて花咲いて、周りの人たちを幸せにしていける愛のしるしになっていくことを願っています。

Aグループさんはもうすぐ卒園です。みんなの心の中に素敵な愛のしるしが刻まれている事を信じて、小学校に送り出したいと思います。今年の卒園式で歌われる聖歌を紹介します。

わたしたちのえがお こころからのやさしさは

かみさまがひとりひとりを あいしているしるし

きみのすぐとなりに ないてるひとがいるなら

かみさまのふかいぬくもり わかちあえるといいね

だけどみんなよわさがあるし やさしくなれないときもあるから

かみさまのぬくもりで みんながいつもつつまれてること

こころとからだいっぱいかんじ かがやくしるしになろう