3月園長便り より

先日は、カトパパの皆さんで園庭に栗の木を植えていただきました。たくさんのご協力をいただきありがとうがいました。この栗の木は旧園舎の裏にあったもので、生い茂る葉や秋の実りで季節の移り変わりを園児たちに伝えてくれていたものです。7年前のカトパパのメンバーで移しておいたものが、今年度のカトパパのメンバーでようやく園庭に戻ってきたのです。命や絆や歴史のつながりを感じつつ、いつの時代でも保護者の皆さんが協力を惜しまず園の為にしてくださることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。きっとこれからの園児たちにも季節を伝えてくれる素敵な木になってくれると信じています。

園舎には他にも歴史をつなぐ昔からの物がいくつかあります。その一つは、プレイルームの壁に飾ってある銀色の十字架です。これは、以前の園舎の尖塔のうえにあったものを取り付けてあります。何十年も本園の園児たちを見守ってきた園のシンボルとしてこれからも園児たちのそばにあって欲しいなと思い古いものですが設置しました。

十字架は、イエス様が神様なのに人間となって、人間の罪の贖いの為にその命を捧げて下さった、神様の愛のしるしで、カトリック教会においては一番大切なものです。幼稚園でも神様がいつも見守っていてくれるしるしとして子どもたちに伝えています。子どもたちが大人になった時、どこかで十字架を見て、幼稚園時代に神様にも周りの人たちにも愛されて温かく見守られて過ごしたことを思い出してもらいたいと思います。

園で育ったすべての子どもたちの心の中に神様の愛が注がれています。もうすぐAグループさんは卒園します。園生活の中で、とっても素敵なお兄さんお姉さんの姿を見せてくれています。この園を巣立っていく子どもたちがそれぞれの善さを活かして、「愛のしるし」として素敵な大人になっていくことを信じています。