2月 園長便り

先日園庭で、あるBグループの女の子が、同学年や年下の子たち5~6人を並べさせて、「はい、〇〇ちゃん、どうぞ遊んでいいですよ。」「はい〇〇くん、どうぞ。」「順番にお名前呼ぶからちょっと待っててね」と「せんせい!鉄棒するから見てて~」と、楽しそうに幼稚園ごっこをしていました。その姿を見て、子どもたちってよく観てるな~と思うのと同時に先生のことが大好きなんだなぁと嬉しくなりました。その後もその子たちは、お集まりをしたり、とっても楽しそうでした。

家族ごっこも、ヒーローごっこも子どもたちは大好きですね。園庭に落ちている小枝や葉っぱ、遊んでいるブロック等を何かに見立てて遊ぶのも大好きです。とにかく、周りにあるものをよく見ていて、それを真似たりしながら、いろいろな遊びを楽しんでいます。子どもたちにとっては見立て遊びやごっこ遊びは大切なもので、それを通して、イメージ力や表現力・社会性やコミュニケーション力が養われているのがわかります。その為にも、見て、記憶して、真似をする力が大切ですね。子どもたちは周りをよく見ていて、お友達や先生たちを模倣していきます。何より大好きなお父さんお母さんたち家族の姿をよく吸収して育ちます。

モンテッソーリ教育でも子どもたちが環境を吸収していく力をとても大切に見ています。特に0~3歳ぐらいの間には周りの環境をすべて写し取るほどに吸収して育ちます。特に言葉やそして心までも写し取ります。2~3歳ごろからはその時の敏感期(一定のものに特に感受性が強くなる)に応じて特にその環境に関わりながら育っていきます。

なので、子どもたちには良いものを見せてあげたいですね。良いものを聞かせてあげたいですね。でも、あれを見せなきゃ・これも見せなきゃ!!と焦ったり心配したりしすぎると、その不安定な心までも子どもは写し取ってしまいます。一番は一緒にいるご家族が平和で穏やかで幸せな心でいる事が大切です。一緒にいるご家族が一緒に良いものを体験し楽しむ事が大切です。その中で、子どもをよく観てそのままを受け入れてあげること。その子に今必要なものをそっとそばに用意してあげることが大切です。

2月は節分で、自分の中のオニ(弱い部分)を追い払う行事があります。ご家庭でもその話題もあるでしょう。子どもの弱い部分?もっと頑張って欲しい部分?を伝えることも大切ですが、それと同時にそれ以上に良い部分・愛されていることを伝え、家族で幸せに自分を省みる機会となればいいですね。