将棋の藤井聡太8段やオバマ前大統領など、世界の著名人も多く受けているモンテッソーリ教育ですが、子どもに特別な事をさせたり、先取り教育やエリート教育では決してありません。
子どもは生活や活動を通して環境から自分の育ちに必要なものを自分で選び取ります。この自らの選びと活動を尊重することにより、子どもは集中力を身につけ、自律し、本当の意味での自由と強い意志、忍耐力と自己肯定感を獲得し、子どもが本来持っている落着きと優しさにあふれた愛の心を見せるようになります。モンテッソーリ教育法は、この子どもが自ら心と体を使って自分自身で育っていくことを援助する教育法です。
この中で培われた、集中力やそれぞれの力・社会性や愛の心が、社会で生きる力の基礎・人格の基礎となり、その結果の一部として世界の著名人のような活躍に結びついているのです。
神様からいただいた命の神秘、子どもが自ら持つ自分で育つ力を信じるところから始まります。その自ら育つ力をよりよく援助するために環境(人的・物的・習慣)を整え、その環境との橋渡しをしてあげることを大切にします。
子どもが本来持っている力を発揮して自ら育つため、自立・自律への道を自ら歩むのを援助し、その育ちたい欲求を本質的に満たすことで、満足感・自己肯定感と共に、その子が本来持っている善さ・落ち着いた平和な心を育むことを目的とします。
子どもがより良く育つには、その活動のサイクルがあります。
自分で選ぶ → 繰り返し行う → 集中現象 → 自分でやり終える → 正常化
毎朝、登園してきた子どもたちは、用意されているいろいろな活動の中から、自分でやりたい事を選んで自分で行います。
私たちはこの自分で選んで自分で始める活動を大切にしています。子どもはその時の自分に興味がある活動【その時の自分の成長に必要な活動】を自然に好みます。モンテッソーリ教育ではこの活動を、単なる遊びではなく、子どもが自分自身を作る活動として敬意を込めて「お仕事」と呼びます。
お仕事は、「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「数教育」「文化教育」の分野に分けられます。