7月 園便りより
先日ある日曜日の午後、高校3年生の長男が「お父さん、一緒にサッカーしよう。」と誘いかけて来ました。久しぶりに家にいた日曜日の昼、家の掃除をしていたところでしたが、本当に久しぶりで驚きました。高校の部活を引退して受験勉強に専念しなければならなくなって、その息抜きだったのでしょう。久しぶりに家の事をしている父を見ての何気ない誘いだったのでしょう。中2の次男も交えて、庭で簡単な1対2をして過ごしました。そのうちに母と部屋の掃除をしていた小5の末の娘も出てきて、一緒にボールを蹴って楽しく過ごしました。
長男が幼稚園の頃までは、霧島市や薩摩川内市に住んでいましたが、鹿児島市内の教会の事務所と幼稚園で勤務してました。休みの時間は出来るだけ子どもと一緒に体験することを考えていました。特に日曜大工的に一緒に物を作ったり、小さな庭で野菜等を育てたり、虫や魚等生き物を飼ったり、体を動かすことも好きだったのでスポーツは特に一緒にしました。好きなサッカーはもちろん、野球やテニス等、小さな庭に小さなコートを作って楽しんでいました。一緒にしながら、特に「して見せる」ことを意識していましたので、キャッチボールを左で鏡写しになるようにして見せながらやっていた時期もありました。して見せながら、ルールや危険な事はきちんと伝えながら、そのうち自分で夢中になってやり始めたら、あとはビールを飲みながらそれを眺めているって感じでした(笑)
長男とは小学生低学年までは特にたくさんの事を一緒にやった気がします。次男や末の娘にも同様にしたつもりでしたが、特にサッカーは長男が良い先生?ライバル?練習相手?となってくれていたので、あとは一緒にしたというよりは長男と次男がやっているのを外野から眺めながらいろいろ口出ししたり教えたり、そのうちに末の娘がそれに絡んでいるのを見ながら応援していた感じでしょうか。ときどき妻から「次男や末娘とも一緒にやってあげてよ」と言われることもありました。きちんとやり方を身につけていたら、子ども同士のほうが良く教え合い、夢中になっていくようでした。子どもは自立していくので、単に親との時間よりも、同世代の友達や夢中になれる事の仲間たちと過ごす時間のほうが徐々に増えていくのですね。純粋にお父さんと一緒にしたがる時期は短いものです。
長男は小学校3年生からサッカー少年団に入り高校まで部活でやっていました。今後の進路については親的には不安だらけですが、やらなければならない事(今は勉強)の合間に好きな事(長男にとってはサッカー)があって、それを家族で楽しむことができるのは、幸せなことだと思います。次男も末娘も今はそれぞれ部活と少年団でサッカーを楽しんでいます。子どもたちがそれぞれどんな人生を歩むかわかりませんが、少なくとも人生を豊かにする夢中になれるもの・楽しめるものは何かしら持っていてもらいたいです。
長男の久しぶりの誘い掛けがなんだかじんわりと嬉しくて、完全に私個人の家族の様子を書いてしまい恐縮です、、、が、この園に赴任してきた時の自己紹介で「皆さんと同じ子育て世代の園長です。一緒に子育てしていきましょう。」とお伝えしたのを思い出したので、子育て中のいろんな思いをこれからも皆さんと分かち合いたいと思います。