11月園便り より

あるDグループさん。帰りのバスで先生の目の前の席に座りたくて・・・でもバスに乗る列に並ぶのが少し遅くて・・・・前に並んでいたEグループさんがお目当ての席に座ってしまい、大泣きでした。先生としばらく話して促されると渋々ですが別の席に座ります。でも納得いかず家に帰りつくまでなんだかイライラしていました。次の日も同じ状態でしたが、そのEグループさんは気が変わったのか別の席に座り直してくれたので、「ありがとう」とお礼を言ってお目当ての席に着席。次の日には心境の変化があったのか、お目当ての席に別の子が座っているのをちらっと見て、あっさりと別の席に座りその席から先生とのおしゃべりを楽しんでいました。

送迎バスの席は、基本的には準備ができた順に並んで、並んだ順に空いている席にさっと座ってもらいます。(クラスとかでまとまって乗るときには後ろの席から順に座ってもらいますが)それでも、席を争ってのいざこざはしばしば見かけます。 こういう時は成長のチャンス!自分の主張をし相手の主張や気持ちも思いやり、双方が納得できる解決方法を子ども同士が考える機会です。早いもの順だから、ルールはこうだからだけで解決させていてはもったいない。自分の気持ちも相手の気持ちもお互いに思いやりながら、譲ったり譲られたり、ルールに納得したり、我慢したり、先生とのやり取りやフォローで気を紛らわせたり、・・・・それぞれの発達に応じた折り合いをつけていきます。これが本当のコミュニケーション力であり、複雑な社会の中でよりよく生きていく力・平和を築いていく力です。自分の思いを主張することも大切ですが、大事な事は、人との関係性の中で誰かが哀しんでいる時に、そこに気づいて助けてあげようと思う心を培うことです。そして「みんなが笑顔の方がみんなも私もうれしい」と思えることです。

クリスマスお遊戯会では毎年Aグループさんが聖誕劇をします。昨年のDVDを見ながら自分のやりたい役を思い描きますが、お友だちと先生と話し合いながら、配役を決定していきます。まずこの過程が大切です。その中で主張や葛藤や我慢があり、思いを貫くことも譲ることも、それぞれの決断や感謝等々、いろいろな出来事があり、その中でいろいろな気持ちの変化や成長があるでしょう。子どもたちはいろいろな思いを経ながら、みんなで作り上げる劇の為に、「この役をやりたい」と決断して頑張ります。保護者の皆様は子どもたちの成長の過程を感じながらその姿を是非応援してあげていただければありがたいです。

子どもたちには、クリスマスお遊戯会を通して、人を思いやり何かをしてあげる「愛」を感じてほしいと願っています。今年はAグループさんをメインに、Bグループさんも加えて聖誕劇を行ってみようと思います。新しい取り組みですのでどうぞお楽しみに。