1学期末園便り より

 

園庭には自然の生き物がいっぱいです。飼育しているウサギや池の金魚はもちろん、最近は水槽でグッピーも飼い始めましたが、砂場の上の藤棚には鳩が巣を作って雛を育てるし、園庭の花壇には、蟻やダンゴムシやバッタ・カマキリ・チョウチョやカタツムリ・トンボや蝉も。たまにハチや毛虫もいますが、丁寧に教えると、子どもたちは危ない虫とそうでない虫を上手に見分けたり、友達同士で教え合ったりして、虫取りに夢中になっています。自分で見つけ捕まえて触れて観察する。命とのふれあいであり、生物科学への原体験でもあります。色彩や大きさ、触感や匂いや鳴き声など、五感を刺激される体験でもあります。

幼児期には五感を刺激し体を動かし本物の実体験をたくさん重ねることが必要です。その豊かな実体験に少しずつ言葉を添えていって、その体験を言語化・抽象化していきます。例えば、大小の違いを体験しながら「大きい」と「小さい」の意味を理解していったり、1個2個3個と量の体験を重ねて、数詞と結びつき、1個が10集まって10個になる体験をしていきます。また、いろいろ実体験の中で共通するものに気づいたり、段階に気づいたりします。例えば、虫でも同じ色だったり、同じ形、同じ足の数等に気づいて、幼虫から成虫になることに気づいたりして、分類や命の神秘に気づいたりします。実体験の整理・分類・抽象化が言語や真理の探究・学問のスタートにも繋がっていきます。

なので、この夏休みご家庭でも子どもたちにいろいろな実体験をさせてください。テレビやゲーム・ユーチューブではなく、出来れば親子で一緒に体験し、その後にいっぱい語り掛けて言葉を添えてあげてください。コロナ過であまり遠くや人が多いところには行けませんが、特別な体験でなくても大丈夫です。一緒にご飯を食べるでも、散歩するでも、泳ぐでも、暑さや雨も!せっかくなら夏ならではの体験が良いですね。子どもたちが幸せな気持ちでその体験と出会うことが大切です。幸せな出会いを体験した子どもは、それを頭と心の中に積み重ね思い出し活かして、自らの心と体の成長・知性の萌芽・自立に活かしていくでしょう。何より、家庭での幸せな体験が、この子が大人になった時の幸せな家庭に繋がります。

先日の園の夏祭りは、保護者の参観はかないませんでした。急な決定で楽しみにされていた方々には申し訳ありませんでした。園でもコロナ対策はこれからも徹底していきたいと思います。ご家庭でも日々の健康観察と感染防止対策には十分にご留意いただけますようにお願いいたします。夏休みの預かり保育もありますが、また2学期に幸せな体験を園でも用意できるようにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。