5月 園便りから

ほとんど毎朝、園の出入り口に立って園児たちが登園してくるのを迎えます。一人ひとりに「おはようございます」と挨拶すると、元気に「おはようございます」と返してくれる子もいれば、照れた様子で小さな声で挨拶する子も、笑顔で目を合わせてくれるけど挨拶の言葉までは出ない子も・・・いろいろですが、何よりも元気に登園して来てくれることがうれしいので、笑顔で迎え入れてあげたいと思っています。

EグループさんとDグループさんのお子さん2人を連れて登園して来てくれるお父さんが、二人を抱っこして、二人分の荷物をもって、大変そうでした。何度かその姿を見かけてから「二人連れてくるのは大変ですよね。少し手間がかかりますが、お母様は車から一人ずつ連れて来られますよ。そしたら子どもも自分で歩いてこれますから」と伝えてみました。次の時、そのお父さんが、下の子だけ先に連れてきて、自分で歩いていくその姿を見ながら「ほんとですね。自分で歩いてくれました。」と嬉しそうに伝えてくれました。甘えん坊の上の子はそのあとにしっかり抱っこされてきましたが。

お子様が自分でしたいと思うこと、自分でしようとしていることを、自分で出来るようにちょっと整えててあげること、待ってあげる事はとても大切な事です。「自分で出来る・自分でする」を積み重ねていく事は、その過程で様々な力が育っていきますし、自分の事は自分でする自立心を培い、「自分で出来た」「自分は良いんだ」「自分を認めてもらえた」という自己肯定感・愛されている実感にもつながります。なので、出来ないことを叱責したり諦めて大人が代わりにしたりそもそも出来ないと決めつけて機会を与えなかったしないで、子どもをよく見て、やりたそうにしていることを、自分で出来るように整えたり待ったり少し工夫してみましょう。

園での遊びやお仕事・お友達と会えることを楽しみに来ているのですから、その気持ちが原動力になりますので、少しでも歩く、荷物は少しでも持つ、チャレンジしてみましょう。歩きたくなるような誘い掛けの工夫も必要でしょう、先ずは全部でなくても自分で持てるような荷物の工夫も必要でしょう。お父さんもお母さんもお仕事をしていたりその他のそれぞれにいろいろな事情があり、朝は特にお忙しいでしょうが、それでも子どもの為に少し時間の余裕を持つ工夫も可能でしょうか?そして出来ても出来なくても認めてあげる心の余裕も。

気持ちが崩れている場合等には無理にさせるのは逆効果ですが、気持ちを持ち直す為の工夫やその気持ちも受け止めて待ってあげる事も必要でしょう。うれしい気持ち・期待をもって来れるように、園では楽しいこと・自分でしたいことがたっぷり出来る時間を用意できるように工夫します。ご家庭でも、お子様がうれしい気持ちで来れるように、睡眠・食事の生活リズムと素敵な親子の関わりをよろしくお願いします。園生活でもご家庭でもお子様についてお困り事があったり、不安や悩みがあればいつでも園にご相談ください。保護者やご家庭の不安がお子様に映りますし、逆に安心感・信頼感・希望と平和の心がお子様の心を育てていきます。一緒におs子様の育ちを支えていきましょう。