6月 園便りから

先日のマリア祭、それぞれのご家庭から生花を用意していただきありがとうございました。子どもたちの、家から大事そうに持ってくる姿、お花に祈りを込めて一人ずつマリア様にお捧げしている姿は、キラキラと輝いていました。

1917年の5月13日にポルトガルのファティマというところで、3人の子供にマリア様が現れました。ちょうど第1次世界大戦の最中です。マリア様はその後数カ月その子供たちの前に現れて、いろいろなメッセージや奇跡を通して「世界中が争いをやめて平和になるように祈りなさい」と伝えました。いわゆるファティマの聖母出現の奇跡です。

子どもたちにもこの話をしながら、「みんなも世界中の子どもたちも仲良く元気にいられるように」マリア様にお祈りしようねと伝えると真剣な表情でうなずいていました。

5月に入ってから、子どもたちは、困っているお友達を助けてあげたり、仲良くできたり、許してあげたり、何か良いことをしたらお祈りの心で花を一つずつ丁寧に一生懸命作ります。その花を集めてそれぞれの花冠をつくり、それを頭につけてマリア祭に参加しました。Aグループさんがマリア様の御像を担ぎ、その通る道に色とりどりの花びらをまきます。他の園児はそのあとについて行列を作って手を合わせて聖歌を歌いながらお祈りの心で歩きます。行列が終わると、それぞれが持ってきたお花をマリア様に捧げます。ふたば組さんも綺麗な花を小さい手にしっかり持って捧げてくれました。

お花を捧げた後、3人のAグループさんが代表でお祈りをする頃から、いっそう祈りの雰囲気が増してきて全体がスーッと厳かな雰囲気に包まれていきました。Rちゃんが「みんなのかぞくが、けんかをしないでなかよくすごせますように」。Kちゃんが「せかいじゅうのひとが、びょうきにならないように、げんきにすごせますように」。Wちゃんが「ようちえんのおともだちが、げんきにあそべますように」。これらのお祈りの後に、みんなで「かみさま、わたしたちのいのりをおききいれください」とみんなで唱えます。みんなの真剣な声が厳かな空気に満たされた園庭に響いていました。きっと神様が聞いてくださったことでしょう。最後に神父様に祝福していただいたメダイをもらいました。マリア様の姿が描かれたメダイを見るたびにマリア様を思い出し、みんなが仲良く元気に過ごせるように祈った今日の心を思い出してくれることを願っています。

「祈り」は自分や誰かへの思いや願いを神様に捧げることです。神様が自分の思い以上に一番良いようにしてくださいます。その中で信頼する心と謙虚な心、そして同時に頑張る心・人を思いやる心・行動する力が育まれると思っています。神様に信頼して自分の力・考えを謙虚に見つめなおす時、神様が何を望んでいるのか相手が何を望んでいるのか、自分はどうしたいのか、どうした方がいいのかに思いを巡らせるからです。そして本当に心を込めた祈りには必ずその人なりの行動が伴います。宗教の枠にとらわれる事はありません。神様は「良心」を通していつも私たち全ての人に、良い行いを誘いかけてくださいます。

コロナ禍により保護者の皆様と一緒に同じ場で祈ることは出来ず大変申し訳ない思いでいっぱいですが、ぜひご家庭でお子様と一緒にメダイを見ながら、一緒にお祈りいただければと思います。