2024年 5月

朝、登園時に元気よく挨拶する子どもたちの声から毎日の元気をもらいます。お母さんとの別れ際に寂しそうにしたりする姿も、日や季節・年を追うごとに見違えるように笑顔で登園し自立していく様子に感動するとともに、子どもの力とご家族のご協力に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになります。

バスの中や園庭でも、園で子どもたちといると、子どもたちはいろんな要求をしてきます。「いっしょに遊んで!」「お話聞いて!」「抱っこして!」。ご家庭でも同じでしょう。「おなかすいた!」「おもちゃ買って!」「おやつちょうだい!」・・・どの声も子どもの声ですが、子どもの本当の欲求は言葉に隠されて別の所にある事も多い・・・親には、子どもの思いをしっかり受け止め、その本当の欲求を見極め、子どもの育ちの為に悪いものは避け、善いものを用意してあげる賢明さが必要でしょう。子どもにとって、要求通りの応えがなくても、親の愛を感じている子どもは、親を信じ離れていくことはないし、本当の欲求に応えてあげれば子ども自身も満足し、その子が本来もっている善さが表れます。何でも子どもの言うとおりにするのが親ではありませんし、もちろん子どもの気持ちを無視しているのも親とは言えません。子どもの本当の欲求・思いを理解するには知識も必要ですが、何より、子どもをよく観ることが必要ですし、大人の都合だけで制限したり急かしたりせずに、子どものありのままの思いや姿を受け止めてあげる・待ってあげる時間と心の余裕が必要ですね。ここが子育ての本当に難しいところですが、我が子の本当の欲求が満たされて、落ち着いて善さを発揮して成長していく瞬間を見れることは、何にも代えがたい感動や喜びを感じれますね。

幼稚園では、先生がその親の代わりを務めます。もちろん親子の信頼関係には到底及びませんが、それに準じた「先生と園児」の関係を築き、お預かりするお子様の育ちの手助けをしていきたいと願っています。

今月は「母の日」がありますが、カトリック教会でも5月は「聖母月」といって、マリア様に特別に捧げられた月です。いつも私たちを守り、特に「良心」と呼ばれる心の声を通して私たちを導いてくれる神様に、お母さんのように見守りとりなしてくれるマリア様に感謝を込めてお祈りをしたいと思います。人間を超えた存在の神様は、きっと親以上の愛で私たちの祈りを聞き、子どもたちの育ちの為に必要なお恵みを用意して下さるでしょう。5月24日にはマリア祭も行われます。皆さんも是非子どもたちと一緒にお祈りください。親子の愛を深め感謝する5月になりますように♪