2024年 10月
先日の運動会は前日までの雨模様とは一変、快晴のもと子どもたちの笑顔溢れる中で開催することが出来ました。子どもたちの楽しそうに頑張る姿が輝いて見えました。保護者の皆様も、温かい眼差しと笑顔で応援していただき、準備や後片付けにもご協力いただきありがとうございました。子どもたちがそれぞれ一生懸命に頑張る姿、助け合う姿、皆のお手本となり運動会の進行なども頑張ってくれるAグループさんたちの頼もしい姿も、とても素晴らしいものでした。
先日園に新しく入ったEグループさん(Kくん)は朝のバスに乗ってくるのですが、初めはやはり泣いてしまいます。大きな声で泣くので、他の子たちは少々困り顔で耳を塞いでいました。私は「みんなも小さい時は泣いていたんだよ。『ママがいい~』って。だから我慢してあげてね」と伝えました。その中で気性が強めのAグループの女の子(Rちゃん)も泣き声でお友達とおしゃべりが出来なくて少々困り顔でしたが、一瞬「しょうがないなぁ」って顔をして、優しい声で歌を歌いだしました。アンパンマンの手遊び歌や童謡などを続けて何曲も。泣いていたKくんは、それを聞いてだんだん泣き止み、しばらくすると少し笑顔も出てくるようになりました。私はRちゃんにそっと「ありがとね」というと、Rちゃんは少し照れたようなすまし顔をして、園につくまで歌い続けてくれました。その後も、朝のバスでKくんが泣くと、Rちゃんは困ったそぶりを見せながらも「しょうがないなぁ」と得意そうにそっと優しく歌ってくれます。私はこのさりげない優しさにとても心が温かく幸せな気持ちになりました。
園生活の中で子どもたちは、それぞれにつよくやさしく育っている姿の一面を、しばしば見せてくれます。ちょっとした頑張りや優しさや我慢かもしれません。行事やみんなが見ているところで発揮してくれる姿もありますし、本当に普通の日常でそれとなく見せてくれる姿もあります。ご家庭でもきっとそうでしょう。子どもたちの小さな成長にたくさん気付いて、たくさんの幸せを感じましょう。皆さんのお子様を見守る幸せな眼差しが、きっと子どもたちの新たな成長の力になると思います。